📊知っておきたい成婚率の基礎知識:定義と計算方法の「からくり」

結婚相談所を選ぶ際、多くの方が「成婚率」に注目しますが、この数字を鵜呑みにすることは危険です。
なぜなら、成婚率の定義や算出方法は、結婚相談所によって大きく異なるため、単純な比較ができないからです。
成婚率の定義は「結婚」とは限らない
一般的に、リクルートブライダル総研の調査では、結婚相談所を利用して実際に結婚に至った割合(結婚率)は約20%程度とされています。
一方で、結婚相談所が公表する成婚率は、50%を超える高い数値を示すことも珍しくありません。
この差は、成婚の定義が異なるためです。
| 結婚相談所 | 成婚の定義 | 注意点 |
|---|---|---|
| IBJメンバーズ | 婚約(プロポーズ)が成立すること | 結婚の意思が固まっており、信頼度が高い |
| フィオーレ | 結婚の意思を固め、婚約に至ること | 婚約までサポート |
| エン婚活エージェント | 結婚を視野に入れた真剣交際をすること | 退会後に破局するケースも多い |
| オーネット | 結婚に向けて交際をスタートすること | 定義が緩いため、実際の結婚率は不確定 |
IBJメンバーズやハッピーカムカムが加盟するIBJグループでは、
成婚の定義を「婚約(プロポーズ)」の成立としています。
これは、真剣交際スタートを成婚とする相談所よりも、実際に結婚に至る確率が高い、信頼できる指標であると言えます。
経済産業省の調査結果と平均成婚率
経済産業省の調査によると、結婚相談所業界全体の成婚率の平均は約10%というデータがあります。
この数字と比較しても、IBJグループのように高い成婚率(50%超など)を公表している相談所は、
算出方法が異なるものの、手厚いサポートや質の高い会員基盤を持つことが伺えます。
🎯年齢と成婚率の関係:最新データが示す「婚活の勝負時」

成婚率を左右する最も重要な要素の一つが「年齢」です。
IBJの『成婚白書 2024年度版』のデータからは、男女それぞれの「婚活の勝負時」が明確に読み取れます。
年齢層別 成婚率(IBJデータ 2024年)
| 年齢層 | 男性の成婚率 | 女性の成婚率 |
|---|---|---|
| ~29歳 | 42.5% | 36.4% |
| 30~34歳 | 49.0% | 35.8% |
| 35~39歳 | 46.2% | 30.3% |
| 40~44歳 | 39.0% | 22.5% |
| 45歳以上 | 23.6% | 15.7% |
このデータから、男性は30代前半(30~34歳)が成婚率の最高値(49.0%)となり、
女性は20代(~29歳)が最も成婚しやすいことがわかります。
- 👨 男性の傾向: 30代が有利な年代ですが、40代以降になると成婚率は顕著に低下します。
特に45歳以上では23.6%と大幅に下がります。 - 👩 女性の傾向: 30代前半までは比較的高い水準を維持していますが、35歳以降では成婚率が大きく下がる傾向が見られます。
年齢を重ねると、婚活にかかる時間やエネルギーが増え、出会いの機会も徐々に限られる傾向があります。
結婚を望むなら、若いうちから積極的に活動をスタートさせることが重要です。
成婚者と退会者の行動量の違い
成婚に至った会員と、成婚せず退会した会員を比較すると、活動量に大きな違いが見られます。
- ✨ 成婚者: 退会者よりも年齢が3~4歳若く、在籍日数は男女ともに約5ヶ月短い(早く成婚している)。
- 📈 お見合い数: 成婚者は退会者に比べて、男性で4倍、女性で2.5倍多くのお見合いを実施。
- 💪 申込数: 成婚者は自らのお見合い申込数が多く、特に男性は女性の約2倍の申込数。
これらのデータは、成婚には「若さ」だけでなく「積極的な行動力」と「迅速な決断力」が大きく寄与していることを示しています。
💰年収と成婚率:男性は「年齢」、女性は「情報公開」が鍵

年収は婚活において重要な指標ですが、その影響力は男女で、また年齢によっても異なります。
IBJデータから、年収に関する最新の傾向を見てみましょう。
男性:高年収でも年齢が上がると成婚率が低下
結婚相談所で活動する男性は可処分所得が高いケースが多く、
IBJ加盟相談所では年収600万円以上の男性が全体の約半数を占めます(2025年1月時点)。
一般的に年収が高い男性ほど成婚率が高い傾向がありますが、特に注目すべきは「年齢」との相関です。
- 📉 年齢の影響: 年齢が上がると年収による成婚率の上昇効果は弱まります。
例えば、年収800~900万円の層を比較すると、「30~34歳」の成婚率に対し、「40~44歳」の成婚率は12ポイント低くなっています。 - 🔄 過去との比較: 2024年のデータは、過去と比べ、年収による成婚率の差が緩やかになっています。
代わりに、男性にとっても「年齢」が成婚の重要な要素となってきています。
高年収の男性は、年齢が上がるにつれてお相手の女性との年齢差が大きくなる傾向もあります。
年収2,000万円以上の男性は最大で8歳年下の女性と成婚するデータもありますが、
成婚には「年齢×年収がバランスよく成り立っているか」という視点が不可欠です。
女性:年収公開は成婚率を約2倍にする
女性においては、年収の水準による成婚率の大きな違いはほとんど見られません。
しかし、「年収を公開しているかどうか」は成婚率に大きく影響します。
年収を公開している女性の成婚率は46.1%であり、非公開の女性(24.0%)に比べて約2倍成婚しやすいことがデータで示されています。
年収を公開することで、男性からは「情報をオープンにする姿勢」が信頼性や安心感につながり、
その結果、お見合いの申受数やお見合い数も約2倍に増加しています。
共働きを望む男性が増えている現代において、女性の経済的な自立や情報公開は、婚活を大きく後押しする要因となっています。
各結婚相談所の特徴などを初心者向けにわかりやすくまとめた記事や、あなたにぴったりの結婚相談所が見つかるおすすめ一覧ページもご用意しています。
関連ページはこちら:成婚率や実績で選ぶ結婚相談所
特に年齢・会員層別成婚率を確認したい方はこちら
関連ページはこちら:年齢・会員層別成婚率
成婚率や会員層データを比較しながら、自分に合う相談所を探したい方は、
当サイトのカテゴリトップから、年代別・エリア別・タイプ別の特集記事もチェックしてみてください。
他社との比較
ここでは、カテゴリサービスである「パートナーエージェント」「IBJメンバーズ」「ハッピーカムカム」を比較し、
成婚率や会員層データをもとに、それぞれの特徴を整理します。
| 結婚相談所 | 会員層・特徴 | 成婚率・定義 | サポートスタイル | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| パートナーエージェント | 30〜40代が中心。 男女比バランスが良く、行動量多めの会員が多い。 |
高い交際到達率と短期成婚実績。 成婚は「結婚の意思確認」段階を基準とするケースが多い。 |
専任コンシェルジュによるPDCA型サポート。 定期面談・データ分析を重視。 |
短期間で集中的に活動したい人、数字とロジックで婚活を改善したい人。 |
| IBJメンバーズ | 男性は高学歴・高年収(600万円以上多数)、女性は20〜30代前半が中心のハイスペック層。 | 成婚率50%超を公表する年もあり、「婚約(プロポーズ)」を成婚の定義とする。 | 少人数制の専任カウンセラーが、プロフィール〜お見合い〜交際〜婚約まで一貫サポート。 | 条件の良い相手と効率よく出会いたい人、データと手厚い伴走を両立させたい人。 |
| ハッピーカムカム | 35〜39歳が男女ともボリュームゾーン。 東京近郊在住の真剣度が高い会員が多い。 |
入会1年以内成婚率51.0%(一例)。 成婚はIBJ同様に「婚約」を基準とする。 |
仲人型のオーダーメイドサポート。 少数精鋭で「スピード」と「相性」を重視した紹介が得意。 |
1年以内のスピード婚を目指したい人、都内近郊で密度の高いサポートを受けたい人。 |
パートナーエージェントの評判・口コミ徹底調査|評判 成婚率の実態とは?
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IBJメンバーズの評判・口コミ徹底調査|成婚率やサポート体制の実態とは?
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ハッピーカムカムの評判・口コミを紹介|高成婚実績と信頼性で選ばれる婚活成功例とは?
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💖IBJメンバーズ vs ハッピーカムカム:会員層と成婚実績の比較

ここからは、IBJネットワーク(会員数103,492名 ※2025年10月時点)に加盟する、
IBJメンバーズ(IBJ直営店)とハッピーカムカムの具体的な会員層と実績を比較します。
IBJメンバーズの会員層と特徴
IBJメンバーズは、業界最大手であるIBJの直営相談所であり、その会員層は特にハイスペックな傾向があります。
年齢層(2025年1月1日時点)
IBJメンバーズでは、女性の半数以上が20~30代前半と、早くから婚活を始める層がボリュームゾーンです。
短期集中での活動を目指す方が増えています。
年収・学歴(2025年1月1日時点)
男性会員は特に高収入層が多く、質の高い出会いが期待できます。
- 💰 男性の年収: 87%が年収500万円以上、63%が年収600万円以上。
民間企業給与所得者の平均年収を大きく上回ります。 - 🎓 学歴: 男性は87.9%、女性は78.9%が大学卒以上であり、四大・大学院卒が全体の83%を占めています。
成婚実績
IBJメンバーズの成婚率は56.3%(2024年度)と公表されており、成婚の定義は「婚約」です。
全退会者に対する成婚者の割合で算出されているため、高い信頼度を誇ります。
経験豊富な専任カウンセラーが少人数制で手厚くサポートし、短期間での成婚事例も豊富です(入会から3〜6ヶ月以内での成婚など)。
ハッピーカムカムの会員層と特徴
ハッピーカムカムは東京(恵比寿・銀座)にサロンを構える仲人型結婚相談所で、IBJの正規加盟店です。
IBJネットワーク会員との連携により、全国規模の紹介が可能です。
年齢層(IBJネットワーク)
ハッピーカムカムで紹介可能な会員の年齢層は幅広く、特に多いのは男女ともに35~39歳です。
- 👨 男性: 35~39歳に次いで40~44歳、30~34歳が多い。
- 👩 女性: 35~39歳に次いで30~34歳、40~44歳が多い。
- 若年層: 29歳以下では、男性と比較して女性が2倍以上登録しているのが特徴。
年収・学歴・婚姻歴(IBJネットワーク)
- 🎓 学歴: 男女ともに短大卒・四大卒が最も多く、女性は72%以上、男性は55%前後が該当。
男性は院卒も多い。 - 💰 男性の年収: 500~599万円が最も多く、次に400~499万円が続きます。
源泉徴収票等の提出により年収の裏付けが取れています。 - 💍 婚姻歴: 初婚の割合は男性86%、女性89%と、ほとんどが初婚。
再婚サポートのノウハウも蓄積。
ハッピーカムカム独自の成婚実績
ハッピーカムカムは「スピード」にこだわった仲人型婚活が特徴です。
公表されている成婚率では、入会から1年以内の成婚率が51.0%(2024年度実績)というデータもあり、
入会から1年以内にお見合い・交際・婚約の全てを経験した方の割合として示されています。
年代別の成婚率データの一例は以下の通りです(2023年度)。
| 年代 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 20代 | 67% | 64% |
| 30代 | 69% | 55% |
| 40代 | 49% | 37% |
| 50代 | 24% | 76% |
IBJ全体の年齢別成婚率(前述のセクション)と比較すると、特定の年代で高い実績を上げていることが分かります。
🔍データで判断する!自分に合った結婚相談所の選び方

高い成婚実績を持つ相談所を選ぶためには、公表されているデータに加え、
ご自身の状況と照らし合わせることが大切です。
ここではデータに基づいた判断基準を見ていきましょう。
基準1:成婚の定義が「婚約(プロポーズ)」であるか
最も信頼できる成婚実績は、「成婚=婚約」と定義している相談所です。
IBJメンバーズやハッピーカムカムのように、プロポーズまでサポートし、
婚約を成婚の定義としている相談所は、会員が結婚を見据えた真剣な活動をしている証拠であり、安心して活動できます。
基準2:ご自身の年齢層がボリュームゾーンに近いか
婚活において年齢が重要な要素であることは、IBJのデータからも明らかです。
ご自身の年齢層が、検討している相談所(またはその提携ネットワーク)の
「成婚者ボリュームゾーン」や「会員層」と近いかを確認しましょう。
- 🤵 男性の場合: 30代前半(30~34歳)が最も成婚率が高いため、この層が高スペックであるIBJメンバーズなどは有利です。
- 👰 女性の場合: 20代〜30代前半で活動を始めるのが理想的です。
ご自身の年齢層の会員が多く、実績が豊富であるかを確認しましょう。
基準3:活動量や決断力がデータで推奨されているか
成婚者のデータが示すように、成功の鍵は「積極的な行動」と「早い決断」です。
- 🏃 成婚者は退会者よりも、お見合い数が2~4倍、申込数も多いという事実は、「待つ」のではなく「動く」姿勢の重要性を示しています。
- ⏱️ 交際開始から約200日以内(約半年)に約9割が成婚しているというデータは、ダラダラと活動を続けない意思決定のスピードが重要であることを示唆しています。
ハッピーカムカムのように「入会1年以内成婚率」を重視し、スピードにこだわったサポート体制を持つ相談所は、
効率的かつ主体的に活動したい方に向いています。
💡行動経済学が示す婚活成功のヒント
行動経済学では、婚活を先延ばしにする心理的バイアス(現在バイアス、現状維持バイアスなど)があるとされています。
結婚相談所の仲人による「ナッジ」(行動を促す他者からの働きかけ)は、
こうした意思決定の歪みを修正し、成功に導く鍵となります。
IBJメンバーズやハッピーカムカムのような仲人型のサポートは、
データに基づいて適切なタイミングで「おせっかい力」を発揮し、会員の行動変容を促してくれる存在と言えるでしょう。
IBJメンバーズとハッピーカムカム、どちらを選ぶべきか?
どちらも高い成婚実績と信頼性を持つ相談所ですが、提供される情報から、以下のような適性が見えてきます。
| 比較ポイント | IBJメンバーズ | ハッピーカムカム |
|---|---|---|
| 会員層の傾向 | 高学歴・高収入の層が非常に厚い。 特に男性の63%が年収600万円以上。 |
ボリュームゾーンは35~39歳。 29歳以下の女性の登録も多い。 |
| 成婚率の定義 | 婚約(プロポーズ)。 | 婚約(プロポーズ)。 |
| 活動期間の指標 | 活動期間中央値 約9ヶ月。 手厚いサポートで短期間成婚実績多数。 |
入会1年以内成婚率51.0%。 スピードを追求した仲人型。 |
| サポート形式 | IBJ直営の専任カウンセラーによる少人数制サポート。 | 仲人型・完全オーダーメイドの婚活(チーム制のアドバイザーがバックアップ)。 |
- 🏆 IBJメンバーズが向いている方: 高いスペックを持つ会員との出会いを求め、専任カウンセラーによる手厚いサポートを重視したい方。
- 🚀 ハッピーカムカムが向いている方: 短期間(1年以内)での成婚に強くこだわり、仲人による質の高い紹介力やオーダーメイドのサポートを受けたい方。
✨まとめ:データと行動力を味方につけ、理想の結婚を掴む

今回のデータ分析を通して、結婚相談所選びは単に「成婚率」の数字を追うだけでなく、
その定義や、ご自身の年齢・条件と照らし合わせた会員層のデータ分析が極めて重要であることがわかりました。
IBJの最新データは、結婚を成功させるために、若いうちからの活動開始や、積極的な行動、
そして正確な情報公開(特に女性の年収公開)が有利に働くことを示しています。
IBJメンバーズとハッピーカムカムは、いずれも「婚約」を成婚の定義とし、
データに基づいた質の高い会員層と手厚いサポートを提供しています。
ご自身の婚活スタイルや、データで確認した「婚活の勝負時」を意識し、
戦略的に活動を始めることが成功への最短ルートとなるでしょう。
ぜひ一度、両社の無料相談などを活用し、
ご自身の目で会員層やサポート体制を確かめてみてください。